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一代限りの生命

『一代限りの生命』

第四楽章 
─Amazing Grace -IL DIVO- を聞きながら─


2013年6月、小さな小さな生命の物語が始まりました。物語(ストーリー)─それは「歴史(ヒストリー)」の原義です。
その歴史はいくつもの偶然が集積して出来ています。歴史に“if”ということは考えるべきではないとよく言われますが、ほんとうにそうでしょうか。私は歴史に“if”ということは非常に重要なことと思っています。現在というこの場は、過ぎ去った過去が、ここにある過去になり、未だ来ない過去つまり未来へと繋がっています。ですから「もし、あのときあぁしていたら」と考えることは、これからのことを考える重要なポイントになるはずです。これ以上、ハイデガーめいた難しい話はやめましょう。

『一代限りの生命』と題して第三楽章まで綴りました。最終楽章はいつになる、という嬉しいご質問を何度もいただきました。第三楽章で終わる交響曲、あるいは第五楽章まである交響曲もあるようですが、「一般的に」第四楽章まで書くつもりでした。その最終楽章が時間がなかったこともありますが、書けなかったことも事実なのです。
何故? それはつい最近までまだ体が小さすぎて、手術が出来なかった子猫が数匹いたからです。
今月12月5日に残っていた4匹全員が2キログラムを超え、無事に手術を終え、やっと最終楽章を書くことが出来るようになったのです。12匹が同じ条件なるまで、書くのはやめておこうと思っていました。
そして今、IL DIVOのAmazing Graceを聴きながら、最終楽章を綴っていきます。

1 元気づけてくれたメール
東日本大震災が起きた直後、被災地の人々が心身ともに極限状態を超えているとき、各地からの励ましのツイッターのメールで勇気づけられたことが話題になりました。頑張れというメールがどれだけ励みになることでしょうか。スケールは全然違いますが、私たちもメールで元気づけられました。それは今も続いています。
勿論、なかには「単なる一方的な思い込みですよ。相手はたかが猫ですよ」という人もいました。「これからどうするつもりなんですか」という、設計主義的批判もいただきました。無言という反応の人もいました。各々がごもっともな見解で、ここでは正解などないと思います。
ここでいくつかの元気づけてくれたメールをご紹介致します。

(1) 無事の捕獲、お疲れ様でございました。
こんな数日で、全匹捕獲! 素晴らしいですね、驚きました。
これから子猫など特にお世話が大変になられるかと存じますが、何かありましたらなんなりとお尋ね下さいませ。原山避難所、応援致しております。



(2) ブログを拝見させて頂きました。暑さを忘れるほど 癒されました。 一歳に満たないフクちゃんのしっかりとした母の顔には 驚きました。
沢山の子育ては 大変でしょうが どうぞ沢山の命から幸せを頂き お元気で頑張ってくださいませ。



(3) でも11匹とは。大所帯ではありませんか。
姫ちゃんや他のねこちゃんはみな愛らしい、ですが動物がいれば責任だってありますものね。
生きものは病気にだってなりますし。
ねこちゃん、みな可愛いです。
おにぎやかになりますね。
全部に名前をつけなくてはなりませんね。
ブログ、楽しんで拝見させて頂いております。
いつも考えさせられます。


その他、数多くのメールでどれだけ励まされたことか。深く感謝申し上げます。

2 『一代限りの生命』
いつもお世話になっている横浜・青葉台にある明和動物愛護病院の壁面に、次のようなことが書かれたプレートが掛けられています。
meiwa02.jpg

耳先をカットされている猫は、不妊手術済の印です!
一代限りの「命」を温かい目で見守ってあげましょう。
猫も、この街で暮らす仲間です。



また、この病院のサイトには

街中に居る猫たちで耳先が切れている猫を見かけたことはありませんか?
野良猫には耳先がカットされている子がいます。
それは虐待とかケンカではなく不妊手術済みという印(しるし)です。
その猫は子供を作れない、生まれないということです。その子一代の命ですのでどうぞ温かい目で見守ってあげてください。


と書かれています。
「一代限りの生命」、この言葉が心を強く打ちました。
わが家の様子を知ったご近所の方が、県の対応を調べ「地域猫活動 実践ガイドブック」というパンフレットを取り寄せてくれました。
中には大きく7項目があります。
  ① 有志を集める
  ② ボランティア等への協力依頼
  ③ 地域の合意
  ④ 対象となる猫の把握
  ⑤ 活動のルール作り
  ⑥ 活動の実際
     (ア) 猫の管理(エサやり、トイレ管理)
     (イ) 繁殖制限(費用の確保、捕獲、病院への搬送、動物病院の選択、手術済み猫の認識法)
  ⑦ 住民へのPR

これを読んで反射的に、可愛がるという気持ち、愛情がないことを感じました。また、実現とはほど遠い机上の空論に限りなく近いもので、野良猫をどう絶滅させるかということが、オブラートに包まれた表現でなされているだけです。
先の動物病院にある「一代限りの「命」を温かい目で見守ってあげましょう。」という感情とは、ほど遠いお役所の言葉の羅列でしかありません。きっと担当者は一生懸命考えたのでしょうが。
わが家にいる全員が「一代限りの生命」になりました。この小さな生命、助けるしかありません。家内が「私、この子たちのためだったら洋服なんか買わなくていい」と呟いていたのが印象的でした。

3 現状について
生き物の力は凄い! いるだけで人の気持ちを癒し、気持ちを和ませているのです。彼らは生きることが使命とでも言うように、日々を過ごしています。その姿を見ていると、教えられることばかり。
彼らには5000万円どころか1円の授受もありません。育ての親・側近を粛正・処刑もしません。腹黒さも、秘密保護もありません。ただただひたすら生きることが使命なのです。
彼らを見ていると「本能が壊れている生き物(Homo Demens)」=「人間」とつくづく思います。
ざっと彼らの「家系図」を作ってみました。お分かりいただけるでしょうか。
家系図2

大きな目が丸く、くるくるした「くるくる」が姫ちゃんとフクちゃんの母親です。同時にまっ茶はじめ4匹を、4月末あたりに近所で産んで連れてきました。1歳に満たなかったフクちゃんが、小松から小春ちゃんまで5匹を5月ゴールデンウイーク頃、わが家の庭の片隅に産みました。母と娘がほぼ同時期に出産したのです。合計12匹です。
この中で、最後に捕獲された小春ちゃんは、現在、九州の里親様のところで、とても大事に育てていただいております。小春ちゃん以外の11匹中、姫ちゃんとフクちゃんは室内で自由に、毎日、大運動会やプロレスごっこで動き回っています。それ以外の9匹は、5つのシャルターに「分譲」して暮らしています。
小春ちゃんが九州に移った最初の頃、こういうメールをいただきました。

(1)「ガラスに映った自分の姿に反応して飛びかかったり、観葉植物の葉に飛びかかったりしています。今夜はリビングで一緒に寝てみます。」


(2)「小春ちゃんは頭が良く用心深いです。自分の希望を通すまで、しつこいです。
ゲージを組み立てていたら小春ちゃんが来て、ゲージの匂いを嗅いだり舐めたりしてました。体を撫でると何時になく すぐゴロゴロと喉を鳴らしていました。」


(3)「昨日もリビングで一緒に寝ましたが、運動会をやっていた様子でした。
でも深夜くっついてきて甘えてきました。そばにぴったりとくっついてきました。
まだ子猫なんですものね。
ボールのおもちゃを買って渡したら昨夜はよく遊んでいたので、今日の昼間は熟睡しています。」



暖かい愛情に包まれて暮らしている様子が、手に取るように分かります。

福島の『残された動物たち』(福島第一原発20キロ圏内の記録)を、書店で目にしたのが昨年7月でした。その表紙が犬の写真でなかったら…。現在も100匹近くの犬猫の世話をしている「おーあみ避難所」リーダー大網直子さんを知らなかったら、今回の捕獲は絶対に無理でした。今でもいろいろとアドバイスをいただき、元気づけられています。
いくつもの偶然が重なって、小さな物語が展開され始めました。
ゴン太2

これから先どうなるか? それは分かりません。いつか里親さんが見つかるかも知れません。
私たち「人間は取り敢えずの生き物だから」などと、理由にならない理由を言っておきましょうか。
しばらくは、日帰りで帰る範囲しか夫婦で動けないことだけは確かです。
この世に生を受けた彼らに何の罪もありません。
彼らの「一代限りの生命」、何とか見守ってあげるつもりです。


Amazing grace! how sweet the sound
That saved a wretch like me

IL DIVOは歌っています。
この物語、どうなっていくのでしょう。
All Cast

簡単に子猫たちのプロフィールを紹介しておきます。

庭01

庭で見つけた頃


姫ちゃん02
姫ちゃん とても賢い子です

フクちゃん02-3
フクちゃん 美人ヤングママ

まっ茶1
まっ茶君 とても素直な男の子です


大鯖02
大さばちゃん おとなしい女の子です


ブンちゃん02
ブンちゃん きれいな目をした女の子

小鯖02
小さばちゃん きびきび動く女の子です


夏夫と小松君02
向かって左:小松君,右が夏夫君(無邪気さに心が洗われます)

ゴマちゃん2
ゴマちゃん 元気で頑張り屋の女の子です


シエン01
シエンちゃん 段々美人になってきました

小春ちゃん1
小春ちゃん 九州でとても可愛がられています


いっちゃんと姫ちゃん1
(向かって右)いっちゃんと姫ちゃん こんな時もあります


いつも賑やかなわが家。この子たちとお見合いをしてみたい方は、どうぞご連絡下さい。

最終楽章までお読みいただき、有難うございました。
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プロフィール

marchan

Author:marchan
千葉 糺(ちばただす)
1947年生

東京理科大学大学院修了(数学・複素関数論専攻)
平成14年~18年度学習院中等科長・高等科長。任期満了の後、学習院高等科教諭(平成19年~24年度)を経て
学習院名誉教授。

(写真は雑誌『Shi-Ba』V.43
から。黒柴マーちゃん,
愛猫いっちゃんと)

国画会彫刻家 故・千野茂氏にデッサンを学び、その後テンペラ画を中心に個展、グループ展等開催。

時間を見つけて谷中「全生庵」坐禅会参加。日本ユダヤ学会会員。
2007年、イスラエルを中心に旅行。


最近の紀要論文
(1)『イエス・千日で世界を変えた男の受難』─「『事実』と『真実』というaporia」─
学習院高等科紀要第5号(学習院高等科 2007年)

(2)『イスラエル・灼熱の旅 リポート』─荒野の民から学ぶ─
学習院高等科紀要第6号(学習院高等科 2008年)

(3)『ナザレのイエスはキリストか』=二千年前の一ユダヤ人の死をめぐる過ぎ去ろうとしない「過去」=
学習院高等科紀要第6号(学習院高等科 2008年)
(4)『ユダヤ灼熱の旅リポート2』
─平和ボケの民と臨戦態勢の民─
学習院高等科紀要第7号(学習院高等科 2009年)
(5)『聖書への旅』─「生きること」の意味を探して≪マタイ受難曲を聴きながら≫─
学習院高等科紀要第8号(学習院高等科 2010年)
(6)「パリサイ派とは何か」─現代に問う
補遺 聖書を側面から理解するために
学習院高等科紀要第9号(学習院高等科 2011年)
(7)─横顔・一七世紀オランダ絵画・印象派─西洋絵画についての一考察
学習院高等科紀要第10号(学習院高等科 2012年)
(8)聖書が私に教えてくれること
─『イザヤ書』、コルベ神父、そして山本七平─
学習院高等科紀要第10号(学習院高等科 2012年)
(9)四十年を振り返る
学習院高等科紀要第11号(学習院高等科 2013年)
(10)『院歌の周辺』 ─安倍能成 信時潔 岩波茂雄 頭山満─(学習院高等科 2014年)
(11)『ヘブライ語で学ぶ創世記Ⅰ』「ノアの箱舟」
(12)『これからの教育はどうあるべきか 数学者・秋山 仁先生との対談』(学習院高等科 2015年)
─ 今まさに問われていること ─
(13)『国際化とInternationalizeの狭間で』
─その大いなる溝─(学習院高等科 2015年)
(14)『これからを生きるために』─未来志向の経営の理念─(学習院高等科 2016年)
(15)『地球儀を傍らに』─教職追放 地政学 国際法 民主主義─(学習院高等科 2016年)

(写真は死海での筆者,
シナイ山頂での夜明け)

「現代社会の問題を糺し未来の扉を開く会」

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